就労選択支援とは?
【就労選択支援の制度開始時期と利用対象者】
【就労選択支援の制度開始時期と利用対象者】
就労選択支援は、障害のある方が「どのような働き方が自分に適しているか」をより詳しく把握し、自分に最適な就労サービスを選択できるよう支援する新しい制度です。
従来の制度では、就労系サービス(就労移行支援や就労継続支援A型・B型)を利用する前に必要なアセスメントがありましたが、就労選択支援はそのプロセスを拡充し、より詳細な適性評価を行うことが特徴です。
また、この制度は相談支援(計画相談支援)を受けた後に利用する流れとなっており、事前に相談支援専門員と話し合い、自身の希望や適性について整理したうえで利用することが求められます。
制度開始の時期(全国および三重県)
就労選択支援は、2025年(令和7年)の10月1日から、全国で一斉に導入されます。
三重県でも全国と同様のスケジュールで就労選択支援が導入される予定です。県当局もこのスケジュールに合わせて体制整備を進めています。
就労選択支援の利用対象者と条件
この新しいサービスは、主に以下の方たちが対象となります。
・就労系サービス(就労移行支援、就労継続支援A型・B型など)を新たに利用したい方
・現在就労系サービスを利用しているが、進路に迷っている方
・障害の種類や度合に関係なく利用可能
・18歳以上の方、あるいは特別支援学校に在学中で、将来の働き方を考えている方
また、就労選択支援の利用には、事前に相談支援(計画相談支援)を受け、支援計画を作成することが必要です。この計画を基に、市町村からの支給決定を受けることで利用が可能になります。
支援内容と流れ
・事前相談と情報提供(計画相談支援)
・相談支援専門員と面談し、自分の希望や適性を整理
・就労支援の選択肢について情報提供を受ける
・1か月間の詳細なアセスメント(適性評価)
・実際にさまざまな作業(事務作業、軽作業、清掃、接客など)に取り組みながら適性を確認
・社会性や職場環境への適応力などを評価
・企業や福祉施設での短期間の実習を実施することも可能
・一般就労やA型・B型など複数の選択肢を比較しながら検討
・ケース会議(支援者との協調)
・ハローワークや支援事業所と連携し、最適な進路を検討
・家族や学校関係者も参加し、多角的な視点から意見を交わす
・結果の整理と支援方針の提案
・アセスメントの結果を基に、適性に合った就労先を決定
・就労B型だけでなく、一般就労や就労移行支援など幅広い選択肢を提示
・必要に応じて、次のステップとなる支援の手続きを支援
三重県での取り組み
三重県でも就労選択支援の導入準備が進められており、より詳しいアセスメントを通じて、障害のある方が自分に合った就労の選択肢を得られるような体制を強化しています。
特に、従来はB型事業所の利用を検討する方が多かったところを、一般就労やA型など他の選択肢も積極的に提示し、より適切な進路を選べるようにすることが目的となっています。
また、三重県では市町村や支援機関と連携し、相談支援(計画相談支援)と就労選択支援のスムーズな連携を進めていく方針です。
村田 人士
合同会社Izaya 代表。鈴鹿市を中心に障害福祉サービスの展開や、ITを活用した地域支援を行っています。「ほっこりナビ」を通じて、一人ひとりに合った「働く・住む」の選択肢を届けることを目指しています。


