お母さんを亡くしたばかりの頃、私は深い悲しみの中にいました。あまりに辛すぎて、涙さえも出ないんです。心が麻痺してしまったような、そんな複雑な気持ちで毎日を過ごしていました。 そんな中で、母の供養のた
お母さんを亡くしたばかりの頃、私は深い悲しみの中にいました。あまりに辛すぎて、涙さえも出ないんです。心が麻痺してしまったような、そんな複雑な気持ちで毎日を過ごしていました。
そんな中で、母の供養のために竜神さんを祀ることになったんです。そして、日永の追分にある「龍の水」を汲みに行くことになりました。きっと、お母さんへの深い思いが込められていたのだと思います。
鳥居をくぐり、その場所へ向かいました。そこは、本当に神聖で神秘的な雰囲気に包まれていました。そして、そこで見た光景に、私は心を奪われたんです。
「シューッ」と、勢いよく水が湧き出ていました。その力強い水の流れを見た瞬間、私はただただ感動しました。涙が出ないほど凍り付いていた私の心に、その水はスーッと染み渡っていくようでした。鳥居のところというのもあって、本当に特別な体験でした。
あの時の感動は、今でも忘れられません。悲しみの中にいた私にとって、あの「龍の水」は、まるで小さな光を灯してくれたようでした。心が少しずつ落ち着いていくのを感じ、前に進むための、そっと背中を押してくれるような、そんな温かい力をもらえた気がします。